スマホのラインで地域団体の広報

私のスマホのラインにトークのお知らせが来た。お知らせを見ると私の町の地区社会福祉協議会からのお知らせでした。体協からのお知らせとして、学区グラウンドグルフ大会のチラシが掲載されていました。他にミニテニス&クップ体験会のチラシ、卓球クラブやミニテニスクラブの部員募集のチラシも閲覧できました。このラインの通知は地区社協が新たに始めた広報の手段です。ラインの公式アカウントに加われば、自動的に最新情報を配信してくれるのです。まだ始まったばかりですが、今後さらに改善・進化して、社協や町内会など地域団体の情報発信として活躍してくれそうな予感がしました。

今までは回覧板でお知らせが各戸を回っていました。しかし隣家に回覧板を回すと、メモに取っておかなければ、その詳細は忘れてしまいます。回覧板は素早く隣家に回すことが運命づけられています。忙しいので後で読んで回そうと思ってもできません。回覧板を回す際の隣家とコミュニケーション機会の可能性がありますが、郵便受けに入れることが一般的で、対面の効果はあまりなかったようです。ましてコロナ禍の時代に対面は却って不都合でした。私がこの街に引っ越してきて30年間弱になりますが、スマホによるお知らせは画期的でした。

インターネットが普及し始めて長い年月が経過しました。その間、地域団体がホームページやフェイスブックを広報の手段として使う動きがありました。ホームページは編集が大変だったり、住民が閲覧するのを忘れたりすることもあります。フェイスブックも友達申請をして、フェイスブックのサイトを住民が自ら閲覧しなければなりません。回覧板は隣家が届けてくれますが上記の制約があります。地域団体からの情報を主体的に求めることは望ましいですが、すべての住民にそれを期待することは現実的ではありません。フェイスブックを使う地域団体もありますが、活発な投稿や閲覧が継続している事例は少ないように思います。

ラインで一旦社協の公式アカウントに加われば、スマホに新着通知が現れるので、タイミング良く簡単に閲覧できます。もし好都合なら参加しよう、と思う地域のイベント情報などのコンテンツも手元に残るので、参加する際には役立つでしょう。国を挙げてデジタル化を促進しており、地域団体の活動にもデジタル化が住民に望ましい機会をもたらす可能性を感じました。

若い地域住民は地域団体に関心が低い状況が続いていますが、ここに紹介したラインを使う広報手段によって、若い人にとって地域団体がより身近になる可能性があると思います。因みにラインによる広報を始めたのは若い世代の団体役員でした。スマホを使用しない高齢者が取り残されないように、街の掲示板や回覧板方式はこれまで通り続けるそうです。またスマホを使い始める高齢者を、若い世代の人たちがお手伝いする多世代間交流も増えるでしょう。但し、新しい技術には必ずプラスマイナスがありますので、マイナスになる利用や活用には常に配慮が必要でしょう。(中島正博)

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