社協が開催した町内イベント「お笑い算数教室」

「あははは」楽しそうな笑い声が商業施設の店舗の一角から聞こえてきます。ここは広島市の大型商業施設アルパークにある雑貨販売の無印良品の「まちの保健室」。日曜日の昼下がりに吉本興業のお笑い芸人が子供たちに楽しく語りかける「タカタ先生のお笑い算数教室」が開催されました。(タカタ先生は吉本興業専属エージェント契約タレント)

広島市西区の大型商業施設アルパークが最近リニューアルされ、無印良品が広い店舗面積とともに今年4月に開店しました。この店舗は「地域と共にすこやかな場所と生活をつくる」をキャッチフレーズにやって来ました。開店に先立ち、店舗が位置する町の地区社会福祉協議会やさまざまな地域公共団体を訪ねて、この店舗内に設置されたオープンスペース「まちの保健室」を使って、地域と共にイベントを行いたい旨の申し入れをしていました。しかし社協のイベントはまだ実現していませんでした。

社協のイベントが今回実現したのはこの町の三丁目町内会の組長さんの機転でした。その組長さんの息子はタカタ先生の友達です。タカタ先生が息子に会いに来るのを聞いて、町のイベントでタカタ先生に話をしてもらおうと思いつきました。その考えが地区社会福祉協議会に伝わり、先の無印良品の話につなげるために、「まちの保健室」で社協のイベントとして行うことにしました。このイベントを実現する過程には、組長、社協役員、社協会長、吉本興業本社、無印良品副店長の間のコミュニケーションや連携がありました。

8月28日の午後に無印良品の「まちの保健室」にて、タカタ先生を招いて楽しいイベントが開催されました。写真のように町内のイベントには珍しく小学生の子供たちが集まりました。タカタ先生はNHKの「チコちゃんに叱られる」に出演したこともあるとのこと。著書は『小学生のためのバク速! 計算教室』です。タカタ先生はトランプを使った手品から始めて、鏡を使った言わば図形の魔法、計算が2倍速くなる方法などを話してくれました。心配したものの予想外の多くの子ども達が参加して、オープンスペース「まちの保健室」における地区社協の最初のイベントが成功しました。広報のために社会福祉協議会のライン公式アカウント(本ホームページ2022年6月5日の記事)も利用しました。

町内会はどこでもその衰退を食い止めるためにも、住民に喜ばれるイベントを模索しています。町内のイベントに新たな趣向が求められています。高齢化する町内会役員のみでは新たな趣向も簡単ではありません。町内会役員の高齢化に抗うためにも、若い年齢層の「おやじの会」などにイベントの企画や実施を依頼しています。町内のイベントに新たな活動者や参加者が欲しいのです。そのような町内会のニーズが三丁目組長さんの機転から始まる関係者の連携に繋がったのだと思います。最初からなかなかイベントはスムーズに進まない、と無印良品副店長は話していたそうですが、今回はうまくいったと関係者とともに喜んでいました。さて私は何をしていたのでしょうか。私は社協役員の活動をそばで見ていただけであることを白状します。(中島正博)

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