町内の納涼会イベントでボランティア

前回のブログでは「夏のイベントで地域の人たちと交流」しようと提案した。それがコミュニティづくりを促進するからだ。自らの有言実行を目指して、わが町内会の7月29日の納涼会を手伝った。

と言っても思うようにはならなかった。準備段階の設営を手伝う気はあったが、あいにく自分の五十肩に苦しんでいたので、会場設営のための重い道具類を運ぶ役は残念ながら諦めた。町内会長に「仕事を下さい。」と頼んだら、納涼会の本番の焼きトウモロコシを売る担当をもらった。

空を見て心配していた通り、間もなく雨。「これは大変!炭火が消えてしまう。」大変な時はみんながすぐ知恵を出し協力を始める。それがコミュニティの力だ。ボランティアたちのとっさの知恵。手でブルーシートを握って高く張り、バンザイの姿勢で雨から大切な炭火を守る。ブルーシートには雨が溜まり次第に重くなる。それに耐えて限界に達した頃、通り雨がやんでホットする。

町内会長による納涼会の開始宣言!と同時に「焼きトウモロコシはいかがですか、美味しいよ~」と宣伝しながら売り始めた。なぜか隣の焼鳥屋は人気で客の長い列ができる。こちらの焼きトウモロコシに列はできないがボツボツのお客さん。しばらくはさほどの忙しさもなく売っていたが、なぜかトウモロコシの焼け具合がおかしくなった。炭火が弱くなったのだ。焼け方がひどく遅いので、焼きトウモロコシを待つお客さんの列ができ始めてしまった。トウモロコシ焼き担当の私たち二人は炭を入れ、炭の火力を強めようとウチワで一生懸命あおいで、さっきまでと異なり焼きトウモロコシ屋はあわただしくなった。それでも火力が直ぐ強まることはなく、焼きトウモロコシ屋で列ができてしまった。もっともっとウチワであおげとお客の列から言われているように、私たちは感じてしまう。そんな苦闘がしばらく続いた後、隣の焼鳥屋が完売したので、彼らの炭火をもらって、何とかトウモロコシを焼き終えて、焼きトウモロコシも完売することができた。

祭りも終盤に近付き本部のテントでは、町内の人たちが持ってきた抽選券(1家庭に1枚)で、一人一人の名前を呼びながら、何をゲットしたか発表をして、それを聞いた町民から歓声が上がっている。

私の周辺では雨や炭火の小さなドラマが納涼会の2~3時間の間に起きた。この納涼会に来た人たちには、またそれぞれのドラマがあったに違いない。そんな小さなドラマを通して、町内の人びとの生活の営みが豊かになってゆく。

この町内にはボランティアグループ「おやじの会」がある。その責任者から「おやじの会」に私も加わらないかと、この納涼会で誘われた。私は「おじいちゃんの会」が相応しいのだが、結局「おやじの会」でもOKということで、「おやじの会」にも協力することにした。現役世代が中心の「おやじの会」だが、いろんな人達つまり多様性こそが価値だ。おじいちゃんだっておやじだし、コミュニティづくりでこの何か貢献したいと思う。(中島正博)

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