里山応援プロジェクトで地域づくり

広島県は中山間地の地域づくりを目指して「ココロザシ応援プロジェクト」を実施している。昨年2016年は一般の県民からプロジェクトのアイデアを公募して、今年2017年は採択されたプロジェクトが実際に各地で行われている。「広島県の中山間地域の豊かな資源を活用し、里山や里海の魅力を100年先の未来に繋げる『地域づくり』を一体的に実施するイベントです。」とその目的が謳われている。地方の中でも特に中山間地域を活性化するために、それぞれの地域で新たなイベントを創ることによって、地域づくりを支援しようとするものだ。またそのイベントを一過性に終わらせず、地域づくりの盛り上がりやイベントを来年以降にも繋げる努力が求められている。

地域づくりはアイデアづくり、人間関係づくり、人間づくりが基本だろう。それには人びとの交流が効果的であると思う。多様な人たちの交流によりアイデアが生まれ、人たちが互いに学び合うことが出来る。県内の数多くの地域で、それぞれの地域グループが交流しながら、イベントを実施しているが、それらの地域グループが一堂に集まって交流するイベントもまた有益だ。複数のグループの間で情報交換をして、それぞれのグループが抱える課題や問題点の解決方法を学び合えるからだ。逆に成功事例の要因を学び合うこともできる。そんな多くの地域グループが集う交流会が7月1日に広島市内で開催された(写真)。

この事例のように地域づくりの目標を掲げて、イベントを実施する地域グループが生まれ、そのイベントの実施を行政が支援することも、地域コミュニティや地域を超えたコミュニティづくりに資するだろう。そして願わくば、それらのコミュニティの間にイベントを超えた日常的なつながりが生まれると、これからの高齢化社会を地域の人びとの助け合いで豊かにすることが出来るのではないだろうか。(中島正博)

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