登校児童の見守り~私の安全ボランティア活動

私が小学校の登校児童の見守りボランティアを始めて1年半になります。昨年6月に「小学生登下校時の見守りハイタッチ挨拶活動に参加」の記事を書きました。その後、今では毎日通学路に立つようになりました。今回はいつもとは趣を変えて、最近の見守り活動の「風景」を記事にしました。

朝食を終え身支度をして、
安全ボランティアのグリーンのジャンパーを着る。
自宅近くの交通信号機がある通学路に立って、私は子どもたちを迎える。
最大の使命は交通事故を起こさせないこと。
だから私の目が追うのは、子どもたちと信号と自動車の往来だ。

小学校の方針に従って、挨拶とハイタッチをする。
「おはよう」、「行ってらっしゃーい」と言いながらハイタッチ。
子どもたちは個性豊かだ。
挨拶やハイタッチに積極的に応じてくれる子、
逆にその日の気分なのか、黙って私から離れて通り過ぎる子、
子どもたちの表情も個性もさまざまだ。

この道に立っていると、子どもたちの顔も次第に分かるようになる。
いつも元気で、挨拶とハイタッチをして走って行く男の子、
つまらなさそうな顔で、一人トボトボ歩いて行く男の子。
私の挨拶も子どもの表情に応じて微妙に変化する。
元気な子には元気に応じる。
トボトボ歩いて、私が気になる子には、
心の中で「元気で行こう!」と激励しながら挨拶する。

毎朝、私とジャンケンをしたがる女の子が二人いる。
「最初はグー」をして勝負だ。
負けたら再度挑戦したがる子どももいる。
連続して負けたら、「また明日ね」と言って学校へ送る。

いつも待ち合わせをして、二人で登校する女の子がいる。
待ち合わせのタイミングが合わないこともある。
そんな時は、向こうの道で行ったり来たりしている。
一人でやってくると「今日は会えなかったね」。

一年生なのか、大勢でやってくる集団もある。
一人ひとりにハイタッチをしていると混乱もある。
タッチできない時は手を振って「行ってらっしゃい!」。

立ち止まって「今、時間は?」と必ず聞く子もいる。
時刻を教えてあげると、うなずいてまた歩き出す。
「ヤバイ」と声をあげて走り出す子もいる。
遅れそうなのに、気にしない様子で歩いて行く子もいる。

小学校の鐘が8時15分に鳴ると今日の見守りは終了。
しかし遅れてやって来る子どもがいる時もある。
遠くに目をやって確かめる。
もし向こうから歩いて来る子がいたら、待ってやりたい。
2~3分待って、「今日は遅くなったね」と声をかけて、
私も自宅に帰る。

子どもとの会話が少しずつ増えることが楽しいです。私の朝の30分間、登校する子どもの見守り活動です。(中島正博)

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